通常麻酔をした後は２〜３時間ぐらい麻酔の効果が持続します。 その間に食事等をとるときには熱いもので火傷や頬を噛んだりする可能性があるので注意が必要です。 また、注射の後がキズになっているためその日はその部分に歯ブラシは当てないぐらいでもよいでしょう。 あまり強く当てると口内炎のようになってしまうことがあります。
むし歯が大きかった場合むし歯を取ったあと数日間少しうずくようなことがあるかもしれません。 これは、むし歯を取ったことによりその下の神経が少し過敏になっているからです。ですからそのまま、痛みが落ち着けば 全く問題はありません。しかし、むし歯が大きかったせいで神経がむし歯治療に耐えられなくなる場合も出てきます。徐々に 痛みが強くなってくる場合などがそうです。そんな場合には神経に対する治療も必要になってきます。
型どりをして次回詰めものが出来上がってくるまでの間はむし歯を取ったところはゴムのような柔らかい 仮詰めが入っています。この仮詰めは取り外しができるようにとれやすい作りになっています。そのため、ガムやお餅など 粘着性のある食べ物を食べると取れてしまうことがあります。また、あまり固いものを噛むと歯が欠けてしまうことがあるため 最終的な詰めものが入るまではなるべく固いものは反対側で噛むようにしましょう。
詰めものを付けた後は接着剤が完全に固まるまで３０分〜１時間くらい飲食は控えてください。また、 金属の詰めものを入れた後しみることがあります。これは、詰めものの金属は熱伝導率が高いため、冷たい物 や熱いものなどの熱刺激が自分の歯よりも通りやすいためです。しかし、このしみる感じは通常徐々に落ち着いてきます。 神経にも防御機能のようなものがあるため、いつもしみていると、それを避けようとして歯の内側に第二象牙質といわれる 歯質を壁をつくるからです。ただし、しみなくなるのは人により個人差があり数週間でしみなくなる人もいれば 数ヶ月かかる人もいます。少ししみる程度なら様子をみて大丈夫ですが、普段の生活に支障が出るようなときには歯医者さんに 相談してください。
歯の周りに付いている歯石を取るとしみることがあります。これは、今まで歯の表面に付いていた 歯石を取り除いたため熱刺激が直接歯の表面に届くようになったからです。 しかし心配はいりません通常歯石を取った場所は歯ブラシをきちんとあてていると徐々にしみなくなってきます。 これは、唾液の中に含まれているカルシウムやリンなどのミネラルの成分が歯の表面をコーティングしてくれるからです。
歯周ポケットの奥の方に付いている歯石を取る場合器具をポケットの奥まで入れるため少し歯ぐきが傷ついてしまいます。そのため処置後一時的に痛みが出ることがあります。とくに歯周病が進行している部位の処置を行ったときに痛みが出ることが多いようです。その日は歯石取りをした場所は歯ブラシを当てなくてもかまいません。
手術当日はお酒、運動、熱いお風呂など血行が良くなることをすると出血してくることがあるため控えてください。 手術後２時間は出血を予防するため、強い洗口、食事は控えてください。 また、抜糸までの間は手術部分を傷付けないようその部分は歯ブラシを当てないようにしてください。 その間はうがい薬で消毒する程度にとどめてください。術後知覚過敏の症状が出ることがありますが プラークコントロールが良ければ徐々に落ち着いてきます。
抜歯後はガーゼを２０分程噛んでおいてください血がとまったのを確認した後 ガーゼは捨てていただいて結構です。当日はお酒、運動、熱いお風呂など血行の良くなることをすると 再び出血することがありますので控えてください。また、歯を抜いた後１日ぐらいは血がにじみ 血の味がするかもしれません。だからといってブクブクうがいは控えてください。 歯を抜いた部位は血がゼリー状に覆って治っていきます。そのかさぶた代わりの血餅が流れ落ちると 傷の治りが悪くなるためです。食べかすなどが傷口に入っても問題ありません。うがいによって 血餅が流れ落ちることの方が問題です。また、個人差はありますが抜いた歯の状態によっては腫れたり熱が出たりする場合もあります。
基本的には上に書いてある一般的な抜歯の注意事項と同じです。ただ、親知らずを抜いた後腫れることがよくあります。 このとき氷では冷やさないでください。氷は冷たすぎるのでしこりになることがあります。 冷やす場合には濡れタオルか市販の冷えピタシートがおすすめです。 また、抜歯後口が開き難い、物を飲み込むと痛いなどの症状が一時的に出る場合があります。神経に近い場所の親知らずを抜いた場合には一時的に唇にしびれた感じが残ることもあります。
神経を取った後の歯は２，３週間噛むと響く感じが出ます。これは根の先の部分で神経を切り離して 取ってきているので根の先の部分に神経の切り離した傷が出来ているからです。 この傷が治ってくると響く感じは落ち着いてきます。
今まで何も症状が無かった歯が治療することによって痛みが出ることもあります。 根の先に膿がたまっていると。治療の刺激で今までおとなしくしていた細菌が活発に活動し始めるためです。 通常は根を何度か消毒すれば徐々に落ち着いてきます。
根の中に最終的な薬を入れると、薬の刺激で２、３日うずくことがありますがそれで落ち着けば問題はありません。
入れ歯を新しくつくった時など、入れた直後は痛みがなかったとしても使っているうちに、 こすれて痛くなってくる場合があります。これは、新しい靴を買ってはいたときに靴擦れができるのと同じ理屈です。 入れ歯は調節しながらあう入れ歯にしていきます。
術後一時的に知覚過敏の症状が出ることがあります。漂白後２、３日は色素沈着が、おこりやすい状態にあります。そのためコーヒー、タバコなどは控える必要があります。また、漂白効果は永久ではありません１〜２年で後戻りがおきます。